フォントの種類

ビットマップフォントとアウトラインフォント

ビットマップフォント

ビットマップフォント(bitmap font)はドットフォント(dot font)とも呼ばれ、点の集まりとして表現されるフォントです。 縦24×横24ドットなどの固定サイズで作成されており、拡大して表示するとギザギザが現れます。 ただし、元のサイズで表示する場合、デザイン時のデータそのままで表示できるため、アウトラインフォントよりも綺麗に表示できます。 また、アウトラインフォントよりも高速で表示できます。

MS-DOSの時代は、このビットマップフォントが用いられていましたが、現在はアウトラインフォントが主流です。 ただし、携帯電話などの小型画面では、このビットマップフォントが使われています。

アウトラインフォント

アウトラインフォント(outline font)は文字の輪郭を曲線で表現したフォントです。フォント内には曲線を作成するための座標データが格納されます。曲線としては、2次のB-スプライン曲線やベジェ曲線が用いられています。文字サイズに応じて曲線から表示用のビットマップを作成するため、拡大してもギザギザが現れません。ただし、文字サイズが小さいと、判読しずらい場合があります。また、ビットマップフォントよりも表示に時間がかかります。

アウトラインフォントの種類

PostsScriptフォント

Adobe社が開発したフォントフォーマットです。ベジェ曲線で文字の輪郭を記述します。PostsScriptプリンタに内蔵して使います。フォント形式として数種類存在しますが、商品化されているものはほとんど"Type1形式"と呼ばれるものです。  DTP用などの高機能プリンタでは、PostsScriptと呼ばれるページ記述言語が使われており、そのプリンタで使われるのがこのフォントです。一般的に、かなり高額なフォントです。

ATMフォント

ATM(Adobe Type Manager)用に、システム内にインストールするPostScriptフォントです。PostScriptフォントの画面表示用フォントです。当初、PostsScriptフォントを使うとき、画面用のフォントとしてはビットマップフォントを使っていましたが、画面表示が汚いため、それを改善するためにATMが開発されました。PostsScriptフォントと同じアウトラインデータを画面でも使います。  使っているプリンタがPostsScriptプリンタの場合、プリンタに内蔵されているPostsScriptフォントを使って印刷されます。使っているプリンタがPostsScriptプリンタでない場合、ATMフォントを使って印刷されます。

TrueTypeフォント

PostsScriptフォントに対抗するために、Apple社がMicrosoft社と共同で開発したフォントフォーマットです。2次のB-スプライン曲線で文字の輪郭を記述します。Windowsで主流になっているフォントフォーマットです。

TTEditが扱えるフォントはこの形式です。

OpenTypeフォント

Adobe社とMicrosoft社が共同で開発した次世代のフォントフォーマットです。PostsScriptフォントとTrueTypeフォントを統合する意味で開発されました。

フォント内にはPostsScript形式かTrueType形式のアウトラインを持つことができます。

DTP関係では、OpenTypeフォントというとPostsScript形式のアウトラインを持つOpenTypeフォントを指します。

Windows 2000/XP/Vista/7、Mac OS Xでは標準でこのフォントをサポートしていますが、その他はATMが必要です。ATMはhttp://www.adobe.co.jp/support/downloads/main.htmlから無料でダウンロード可能です。

OTEditが扱えるフォントは、PostsScriptアウトラインのOpenTypeフォントです。TrueTypeアウトラインのOpenTypeフォントはTTEditで開くことができます。

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