Microsoft Word 等のアプリケーションで文字を表示する場合、文字サイズとして指定したポイント数と、実際に表示されるフォントのドット数の関係を説明します。
今、Windowsの「画面のプロパティ」で、フォントサイズとして「小さいフォント(96DPI)」を指定しているとします。
DPIはdot per inchの略で、1インチあたりに何ドットの点を打てるかを表わす単位です。
96DPIでは、1インチ当たり96個の点を打てます。すなわち、画面上の96ドットを1インチとして扱うことになります。参考までに、1インチは25.4mmです。なお、この1インチは物理的な長さではありません。15インチのディスプレイで1024 x 768 ドット表示している場合と、17インチのディスプレイで1024 x 768 ドット表示している場合では、17インチのディスプレイの方が同じ1インチでも大きく表示されます。
1ポイントは1/72インチに相当します。(1/72は72分の1を現します。)
仮に、Microsoft Word で12ポイントの文字を表示するとします。
1ポイント=1/72インチなので、12ポイント=12/72インチになります。
画面の設定が96DPIなので、1インチは96ドットになり、12/72インチでは96×12÷72ドット=16ドットになります。
よって、12ポイントの文字は16ドットのビットマップフォントで表示されます。
Windowsの「画面のプロパティ」で、フォントサイズとして「大きなフォント(120DPI)」を指定している場合は、1インチは120ドットとして扱われるため、12ポイントの文字は、120×12÷72ドット=20ドットになります。
このようにして計算した結果を以下に示します。
ドット数 | ||
---|---|---|
ポイント数 | 小さいフォント(96DPI) | 大きなフォント(120DPI) |
5 | 6.7 | 8.3 |
6 | 8.0 | 10.0 |
7 | 9.3 | 11.7 |
8 | 10.7 | 13.3 |
9 | 12.0 | 15.0 |
10 | 13.3 | 16.7 |
11 | 14.7 | 18.3 |
12 | 16.0 | 20.0 |
13 | 17.3 | 21.7 |
14 | 18.7 | 23.3 |
15 | 20.0 | 25.0 |
16 | 21.3 | 26.7 |
17 | 22.7 | 28.3 |
18 | 24.0 | 30.0 |
19 | 25.3 | 31.7 |
20 | 26.7 | 33.3 |
なお、これはMicrosoft Wordでの表示倍率を100%としている時の値で、表示倍率が変わればドット数も変わります。
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